
翔ける司法書士事務所
代表 中村 翔太郎
司法書士試験に合格し、実務経験を積んだのち、2024年に独立し「翔ける司法書士事務所」を設立。
複雑な相続手続きや、円満な資産承継を実現するための遺言書作成や家族信託業務に精通し、大切な財産を次世代へ確実に引き継ぐ手続きをサポートします。
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[財産承継]
法定相続情報一覧図は、相続手続きを簡略化できる便利な制度です。本記事では、法定相続情報一覧図の基本的な仕組みや作成方法、必要書類、活用するメリットについて解説します。スムーズな相続手続きのために、ぜひ参考にしてください。
目次
法定相続情報一覧図とは、相続手続きにおいて法定相続人の関係を一覧にまとめた書類です。これを利用することで、相続に必要な手続きを簡略化し、スムーズに進めることができます。
相続が発生すると、不動産の名義変更や銀行口座の解約など、さまざまな手続きが必要になります。通常は、故人の出生から死亡までの戸籍謄本や相続人全員の戸籍謄本を提出しなければなりません。しかし、法定相続情報一覧図を作成しておけば、戸籍謄本の束を何度も提出する必要がなくなります。
法定相続情報一覧図は、相続手続きの際に広く活用できます。例えば、不動産の相続登記、銀行口座の相続手続き、証券口座の名義変更などに利用でき、手続きの負担を軽減できます。
この制度を活用することで、相続人の負担を大幅に減らし、相続手続きを円滑に進めることが可能になります。
法定相続情報一覧図を活用することで、相続手続きを大幅に簡略化できます。ここでは、具体的なメリットについて詳しく解説します。
相続が発生すると、金融機関や不動産登記の手続きなどで、戸籍謄本の提出を求められます。しかし、法定相続情報一覧図があれば、戸籍謄本の束を何度も提出する必要がなくなります。各機関の手続きをスムーズに進められるため、相続人の負担が軽減されます。
法定相続情報一覧図は、法務局で認証された後、何枚でも発行してもらえます。そのため、銀行や証券会社、不動産登記など、複数の相続手続きを同時に進める場合でも便利です。戸籍謄本をその都度提出する手間や費用を削減できる点も大きなメリットです。
法定相続情報一覧図を利用すれば、手続きのスピードが向上します。金融機関や法務局の手続きでは、相続人全員の戸籍謄本を確認する作業が必要になりますが、法定相続情報一覧図があれば、確認作業が簡略化されるため、処理が早くなります。
このように、法定相続情報一覧図は、手続きの負担を軽減し、コスト削減にもつながる便利な制度です。相続手続きをスムーズに進めるために、ぜひ活用しましょう。
法定相続情報一覧図は相続手続きを簡略化できる便利な制度ですが、いくつかのデメリットもあります。事前に注意点を理解しておくことで、スムーズに相続手続きを進めることができます。
法定相続情報一覧図は相続手続きに役立ちますが、すべての場面で利用できるわけではありません。例えば、特定の金融機関では法定相続情報一覧図だけでは不十分で、追加の書類が必要になることもあり、事前に手続きを行う機関に確認しておくことが重要です。
法務局に申請してから法定相続情報一覧図が発行されるまでには、通常1〜3週間程度、法務局の混雑状況次第では1ヶ月以上かかるケースもあり、すぐに手続きが必要な場合には不向きです。急いで相続手続きを進めたい場合は、戸籍謄本を直接提出した方が早いこともあります。
法定相続情報一覧図を作成するには、以下に記載する書類を収集する必要があります。特に、戸籍が複数の市町村にまたがる場合は、取得に時間がかかることがあります。
法定相続情報一覧図を作成するには、必要書類をそろえたうえで、法務局に申請をします
法定相続情報一覧図の作成には、以下の書類が必要です。
申請は相続人本人が行うこともできますが、司法書士などの専門家に依頼することも可能です。自分で申請すれば費用を抑えられますが、書類の準備に不安がある場合は専門家に依頼することをおススメします。
法定相続情報一覧図は、相続手続きを簡略化するための便利な制度です。戸籍謄本の代わりとして活用でき、不動産の相続登記や銀行口座の相続手続きなどをスムーズに進められます。特に、同じ書類(戸籍謄本等)を何度も提出する必要がなくなる点が大きなメリットです。
一方で、すべての手続きで利用できるわけではなく、金融機関や証券会社によっては追加の書類を求められる場合があります。また、取得までに時間がかかることや、戸籍謄本の収集が必要になる点にも注意が必要です。
法定相続情報一覧図を活用すれば、相続手続きの負担を軽減できます。相続が発生した際は、必要書類をそろえ、早めに申請することをおすすめします。
法定相続情報一覧図の作成にかかる費用はどれくらいですか?
法定相続情報一覧図の申請は無料です。法務局で発行される認証済みの法定相続情報一覧図の再発行についても費用はかかりません。ただし、作成を司法書士などの専門家に依頼する場合は、その分の費用がかかります。
法定相続情報一覧図はどのような場合に使えますか?
法定相続情報一覧図は、不動産の登記変更、銀行口座の相続手続き、株式や投資信託の名義変更など、相続手続きの多くの場面で使用できます。ただし、すべての手続きに利用できるわけではないので、事前に確認することをおすすめします。
法定相続情報一覧図を作成する際、戸籍謄本はどの範囲まで取得する必要がありますか?
法定相続情報一覧図を作成するには、被相続人の出生から死亡までのすべての戸籍謄本、相続人全員の戸籍謄本が必要です。また、被相続人の住民票除票または戸籍の附票も必要です。特に戸籍が複数の市町村にわたる場合は、取得に時間がかかることがあるので早めに準備しましょう。法定相続情報一覧図が発行されるまでにどれくらいの時間がかかりますか?
法務局での確認作業には通常1〜3週間ほどかかり、法務局の混雑状況次第では1ヶ月以上かかるケースもあります。急いで手続きを進めたい場合は、戸籍謄本をそのまま提出した方が早いこともありますので、スケジュールに余裕を持って申請することをおすすめします。
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